ハラスメント防止宣言
2023年10月1日制定
演劇は、その性質上、制作から上演、鑑賞までのあらゆる段階において、生身の人間存在とその行動とを含みます。ゆえにその関係者間で随所にハラスメントの可能性が生じます。また作品の内容においても、長い歴史の中で人間存在とその社会的存在のあらゆる側面にコミットしてきたがゆえに、現代の道徳的判断を超え、差別を擁護するかのような内容を含む場合も多々あります。
ー日本演劇学会ハラスメント防止宣言より抜粋ー
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劇団Generalprobeでは、安心、安全な創作の場を実現するために、以下を制定します。
なお、ここでいう「創作の場」とは、当劇団が行う創作にかかわるすべての場面のことを指します。
〇安全な創作の場をつくるための宣言
▪劇団Generalprobeは、劇団員をはじめ当団体の創作にかかわるすべての人々の人格や発言を平等に尊重し、また尊重するよう求めます。
▪劇団Generalprobeは、創作の場において、いかなるハラスメントも許しません。
▪劇団Generalprobeは、安心、安全な創作の場であり続けるための努力を怠りません。
〇ハラスメントの定義(記載なし)
※ハラスメントの定義を理解していない人物の当劇団への参加を認めません。
よって、当劇団の創作に参加した時点で厚生労働省をはじめ関連専門機関等に掲載されている各種ハラスメントの定義を一般常識として
深く理解していることを前提とし、同時に本宣言にも同意したとみなします。
理解を深めるためにも、詳細はネットや文献を用いてご自身で調べることをお勧めします。
一例 : http://fringe.jp/knowledge/k060.html
〇劇団Generalprobeの創作環境について
▪当劇団が創作を行う場合、関係者に事前にこの宣言を周知し、本記載ページをいつでも確認できるようにします。
▪当劇団の創作の場においてハラスメントが起きた場合、創作を中断してでも状況の改善に努めます。
▪創作にかかわる人全員平等に「提案する権利」「断る権利」があることを共通認識として創作を進めます。
▪不適切な言動や誤解を招く言動が創作の場であったと感じたら、誰でも進行を中断して説明や謝罪の機会を設けてかまいません。
▪全公演関係者へのハラスメント対策として、あらかじめ外部の相談窓口を紹介します。
▶舞台芸術関係者向け性暴力ハラスメント相談窓口リスト
https://harassmentmadoguch.wixsite.com/list/madoguchi
〇問題が起きた場合の対処
▪問題が発生した場合、安全が確保できるまで創作を中断するか、創作の方法を変更します。
▪同時に相談者、関係者へのヒアリングや劇団及び関係者への共有、第三者機関への相談など、必要な対処を迅速に行います。
劇団としてこのような宣言をするのは、初めての試みでございます。
以上の宣言につきまして、ご意見や追加事項のご提案がございましたら、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。
<参考文献>
日本演劇学会「日本演劇学会ハラスメント防止宣言」
小劇場演劇製作支援サイトfringe「演劇におけるハラスメントについて」
演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会「セクハラ・パワハラとは?」
劇団かるがも団地「安全な創作の場をつくるための方針」
厚生労働省・雇用環境「職場におけるハラスメントの防止のために」
劇団Generalprobe